【長谷川初範さんからメッセージ】(深澤 晟雄役)
私が演じた深沢晟雄氏は僭越ながら私の記憶の若き日の父の姿と多少なりとも重なります。
戦後、父は家業を継ぎ、地元北海道で青年会議所を興し、長として志を同じくした若者たちと地域復興のために、日々Yシャツの袖をたくし上げゴム長靴を履いて奔走しておりました。
当時、私は幼心に父達の姿がキラキラと眩しくそして誇らしく映りました。このような光景は多分、当時の日本の至る所で見受けられた事でしょう。
深沢氏の半生を辿った時、同じものを感じ、今回演じるに当たってはそんな亡き父の姿、苦労の記憶も重ねながら演じさせて頂きました。
深沢氏は青年期の大半を海外で暮らし、多くの夢を追い辛酸を舐めもした多様な経験を経て、清濁併せ呑むダイナミックな人格を形成しました。人生の後半に郷里に戻り、村のために奔走し、適材適所に人を配置し、巧みに人材を育てました。皆で力を合わせて困難を乗り越えることで村民に自信と希望を与えました。
奇しくも現在、政権が変わり、国政の大きな変革期に入っています。戦後、新しい国、より良き国を目指し生きた深沢晟雄という男の祈りは、現代の私たちが受けとるべきメッセージでもあると思います。
映画を通じ深沢氏の掲げた「すこやかに生まれ、すこやかに育ち、すこやかに老いる」という精神を伝えられればと思います。そして、そのような世の中が実現されることを願っています。
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